こんにちは。
昨晩に続いて、デッキ構築について講釈を垂れ流していきます。
原則30枚で組んだ方がデッキは強い。でも、例外はあります。「勝利条件」、「手数とドローカード」のふたつをキーワードに、デッキの枚数を増やすべき状況について考えてみましょう。
■勝利に届く枚数
今回も、仮のルールを制定してみます。
- デッキは何枚で組んでも良い。
- 各HeroのHPは、現在書かれている値の10倍とする。
前回、「原則としてデッキの枚数は少ないほど強い」としました。しかし、この場合はどうでしょうか。
HP300のBorisを相手に、果たして5枚や10枚に枚数を絞ったデッキで勝てる道理はありません。あっという間に山札が尽き、何も引けないまま敗北を待つのみです。
逆はどうでしょうか。
- デッキは何枚で組んでも良い。
- 各HeroのHPは1である。
今度は、デッキの枚数を絞った方が良さそうですね。1.27現在であれば、《Kristoffer Wyld》を確実に出すデッキが強そうです。
どうして、HP300では「少なければ少ないほど強い」が通用しなかったのでしょう。
それは、5枚や10枚のデッキでは、このゲームの勝利条件を満たすことが困難だからです。
Shadow Eraの勝利条件は、「相手のHPを0にすること」です。たった数枚のカードでHP300を削ることは不可能に近いですが、HP1であれば容易です。つまり、勝利するのに必要十分なカード枚数は、勝利条件によって変化するということです。
正確には、勝利条件を満たす公算がある限り
デッキの枚数は少ない方が強い
24〜30のHPを削り切るのに必要な、本当の枚数はわかりません。
経験上、ほとんどのゲームは30枚の山札を引き切る前に終了します。実際のところ、20〜25枚もあれば十分でしょう。ルールで定められた下限はそれより多いので、現状では原則として30枚がベストという結論になります。
■30では足りない?
これに対して例外は簡単です。「デッキの方針により、30枚以上のカードを使って勝利条件を満たす場合」です。普通に戦っても30枚の山札を使いきってしまうデッキのみ、それ以上のカードを入れるという選択肢が生まれます。それ以外にはありません。
そして、そんな事態を引き起こすデッキとは、ドローサポートが多く入っているデッキだけです。引き増しすることなく、30枚のデッキが尽きることは(23ターンかかります)通常無いでしょう。
ちなみに、例えどんなにドローサポートが入っていようと、30枚で決着できるのであれば30枚にするべきです。枚数を増やしすぎて目的のカードを引けないからドローサポートするのではありません。引きまくった結果山札切れを起こす可能性があるから枚数を増やす場合があるのです。
どんなデッキでもドローサポートをすればいいという訳ではありません。デッキによって利用できる手段には違いがあり、有効性も異なります。
つまり、
- ドローサポートが有効であるデッキ
- 30枚以上を使って勝利を目指す(言い換えれば防御的な)デッキ
この両方を満たす場合、デッキの枚数は30枚を超えます。「多ければ強い」とは違います。35枚や、40枚が最適である場合があるということです。
では、「ドローサポートが有効であるデッキ」とは何でしょうか。なぜ、規定より多くのカードを引くことが有利になるのでしょうか。それが見えてくれば、自ずとデッキの枚数調整にも道程が見えるはずです。
それについては、また次回。
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